看護学生

「患者選択」は看護実習の合否を左右する運命の分かれ道 ー難易度を決める患者さんの9つの要素ー

指導者から紹介された患者さんを何となく選択していませんか?

実は、患者選択は、実習の今後を大きく左右するほど重要なんです!

私は教員や指導者として何百人も看護学生さんを見てきたけど、この「患者選定」が上手くいかずに苦しむ学生さんが数多くいます。優秀な学生さんでも躓いてしまうんですよね。

逆に、お勉強が苦手な学生さんでも疾患がシンプルで患者さんとのコミュニケーションが取れると水を得た魚のようにスイスイ楽しそうに実習します。


やっぱり楽しそうに実習する学生さんを見るのが私は好きです。
なので、今回はとっても重要な患者選択の話をさせてもらいますね。

実習初日のメインイベントと言っても過言ではないので、日々の記録の行動計画には患者選定を必ず入れてください。
合格・不合格を左右するほど皆さんの実習に大きな影響があることなので。

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え~、患者選択は合否を左右するんですか!でも、指導者さんから渡される患者情報って少ないですよね.. 誰を選択すれば良いかなんて分かりませんよー。

確かに経験がないと自分に合う患者さんを選択するのが難しいよね。

自分に合うってどういうことですか?

教員からすると、患者さんの一覧表をみれば看護の難易度がすぐに分かるんだよ。だから、心の中で学生の力量と患者さんの難易度がマッチする組み合わせを祈ってるの。決して声には出せないけどね(笑)

ちょっと先生!笑

患者さんの選定はもちろん自由だよ。だけど、自分の力量を越える難易度の患者さんを選択すると実習が辛くなってしまうから、どんな患者さんが看護学生にとって難しいかをコッソリ教えるね。

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看護の難易度を決める患者さんの要素は9つあります。

看護の難易度を決める患者さんの要素
  1. 性別
  2. 年齢
  3. ADL
  4. 意思疎通
  5. 入院目的
  6. 主疾患
  7. 治療
  8. 既往歴
  9. 患者さんを紹介するときの看護師の声のトーン

1つずつ説明するので、無理のない患者さんを選択できるようにしよう。

実習への影響度も★の数で表しているから確認してください。

性別は同性の方が難易度が低い 影響度:★  

性別は同性の方が難易度が下がります。実習ではケアをしますが、異性からのケアを恥ずかしいと感じる患者さんは意外と多いです。同性より配慮が大事になってきますし、場合によってはケアを拒否される可能性もありますので、同性の方が無難といえます。
男子学生の場合は同性一択です。女子学生が異性を担当する10倍の配慮が必要になると考えてください。実習で無理して異性を担当する理由はないです。

年齢は若い方が難易度が低い 影響度:★★

年齢が近いほど自分と感覚が近くなるので、情報収集やコミュニケーション、信頼関係の構築が容易になります。逆に高齢者の場合は、生きた時代が違いますので感覚のズレが生じやすくなりますし、自分と興味・関心が異なるのでベッドサイドの時間が辛く感じてしまう場合があるかもしれません。戦争の話が止まらずに情報収集できなかったという学生もいたりします。声が小さい学生さんが難聴の患者さんを担当するのはキツそうでしたよ。

ADLは自立している方が難易度が低い 影響度:★★★★★

ADLが低い患者さんだと日常生活援助の割合が多くなります。看護実習では看護計画に基づく援助が優先されますが、計画以外の内容でも担当の患者さんに必要なケアがあれば行うことが求められます。例えば、清潔ケアや車いすへの移乗、排泄ケア、体位変換など盛り沢山です。シーツ交換も患者さんがベッド上臥位の状態で行わなければならない場合があります。もちろん看護学生としての学びはあるのですが、記録や援助計画などの量が増えますので負担は大きくなります。自分の力量と相談して決めることをオススメします。

意思疎通ができる方が難易度が低い 影響度:★★★★

患者さんの意識レベルが低下している場合や、認知に問題がある場合だと意思疎通が難しくなるケースがあります。意思疎通が図れないと情報収集でつまずくので、アセスメントの記載も難しくなります。意思疎通が図れる患者さんであれば、ベッドサイドでお話の時間を持てますが、意思疎通が難しいとベッドサイドにいる時間が少なくなる傾向にあります。そうすると、ナースステーションにいる時間が多くなり、教員や指導者からベッドサイドに行っていない。実習に積極的ではない学生と間違ったレッテルを貼られてしまう可能性があります。

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入院目的がハッキリしてる方が難易度が低い 影響度:★★

入院期間が長く何のために入院しているのか分からない患者さんもいます。どうすれば退院なのか明確でない人や、リハビリはやっているけど本当に必要なのか微妙な人。何のための入院なのか明確だとカルテからの情報も取りやすくなるし、アセスメントも書きやすいです。もちろん関連図も書きやすくなります。入院目的がハッキリしていない人は家族の理由で退院や転院ができない人が多く、入院期間が長い傾向にあります。つまり、カルテの記載が長期間あるのです。これは、正直看護学生にとって情報とるのが大変です。そういう患者さんはADLが低い傾向にもあるので、カルテの記録も多いです。

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主疾患が明確な方が難易度が低い 影響度:★★

診断名がハッキリと示されている方が、患者さんの状態を理解しやすいですし、今後の展開をイメージしやすいです。指導者から患者紹介を受けるとき、主疾患が複数でてきたり、●●という疾患で入院したんだけど、今は▲▲が問題になってきてるとか説明するようなら要注意ですね。まだ看護学生なので、できるだけ情報がシンプルなほうが思考を整理しやすいです。特に実習が苦手だったり、カルテを見るのが苦手な人はシンプルでイメージしやすい人を選択したほうが良いです。できれば、聞いたことある疾患が望ましいです。メジャーな疾患でないと、教科書や持っている参考書が役に立たたないことが多いです。

今行っている治療が明確な方が難易度が低い 影響度:★★

これも主疾患と同じように、ハッキリと分かる方が良いです。指導者から患者紹介を受けるときに今どんな治療をしているか説明がありますが、治療のことが全く触れられずに看護ケアのことばかり説明されるような患者さんは要注意です。明確な治療をしている場合は、指導者さんからハッキリ説明されることが多いです。治療が明確だと、薬剤の勉強もしやすいですし、副作用の問題など考えやすいですよね。

既往歴は少ない方が明確な方が難易度が低い 影響度:★★★

既往歴が多いと当然勉強しなければならない量も増えます。本来は、入院目的や主疾患に焦点を当てて看護を展開すれば良いのですが、どうしても既往歴が目に入るので、そちらに流されてしまって問題が焦点化できない学生が多いです。実は実習で不合格になる代表的な理由とも言えます。既往歴が多いと情報量も多くなるので複雑化して思考が混乱してしまうのです。ですから、既往歴が複数あるような人は、自信のある人以外は避けた方が無難だと思います。実習を合格することが一番重要ですからね。

患者さんを紹介するときの指導者の声のトーン 影響度:★

指導者から担当患者候補の説明を受けるときは、指導者さんの表情や声のトーンにも着目してくださいね。それは、指導者さんがその患者さんに持つ印象が伝わってくるからです。指導者さんも人間ですから患者さんとの相性は当然あります。患者さんには気難しい人もいます。看護師さんに人気のある患者さんを担当する方が自分との相性も良い可能性が高いです。

情報は少ないけどちゃんと考えないといけないんですね。

患者選定って実習内容にも影響するし、評価にもつながる重要ポイントだから良く考えて決めようね。

できるだけ楽な実習にしたいな..

辛い実習は嫌だよね。ただ、学びの多い実習にもしてほしいというのが私の本音でもあるんだ。
だけど、実習で不合格になることや精神を病むようなことは絶対に避けて欲しいと思って、あえて今回は伝えさせてもらったよ。
自分に合う患者選定をして、実習を楽しんでほしいな。

チアうさ先生ありがとう。実習に向けて頑張ります!

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